『Breath〜神様にピース〜』

また大好きな作品が一つ増えました。
そう思える公演になりました。
ずばりテーマは『幸せの居場所』
大好きな店を売るしかなくなったバーの店員たち。
何処に居ても不安だから路上で踊り続けるジプシーたち。
居場所がないから、金で買おうとする男。
親友を失った悲しみを、それぞれのやり方で受け止める孤児たち。
悲しみは続く。
雨のように、振り続ける。
だから幸せは。
季節外れの雪のように。
儚く、尊い

個人的には。

祝・脱飛び道具!!
久々にまともな役のお鉢が廻ってきたわけです。
台本見たとき、いいのか俺がこんな役やって?とか思っちゃうほど、変な役に毒されていたようで(力ない笑い)
演出さんにはず最初に言われたのは『神になってください』の一言でした(どないしろと)。
でもそんな大役なのに、本番で電話掛けなきゃいけないシーンで携帯セットの隙間に落として取り返しのつかないことになったり(アドリブで何とか処理しました)しましたが。
今回の「神代 司」もまた大変な役でした。
おそらく『飯田家』の経験がなければこなせなかったのじゃないかと思います。
◆◆◆
いつも疎外感を感じて生きてきた。
本当に欲しいものは絶対に手に入らない。
本当に“大切な人”も絶対手に入らない。
“それらしきもの”“それに近しいもの”を自分にくれたのは唯一。
だった。
だから昔の自分にそっくりの“ガキ”に出会ったとき。
彼は何が何でも金を稼ぐしかなかった。
それが唯一のコミュニケーションの方法だったから。
そうすれば“ガキ”は自分の“親友”になってくれると、心からそう思ったから。
そうすれば“大切な人”も、きっと幸せになれると、心からそう思ったから。
◆◆◆
痛々しいほどに共感できる役でした。
結局大切な人、自分の居場所を手に入れられる人なんて、限られた人種だけだと思うわけで。
僕は決してそういう人種にはなれません、きっと。
でもそれじゃイヤだから。
走って。走って。ただただ走って。
スッころんで大怪我するわけです。
そういうの。
大好きだコンチクショー!!